「奈良クラブ V.S. カマタマーレ讃岐」J3リーグ第11節を振り返る (試合結果も含みます)

はじめに

J3リーグ第11節
前節のダービーに敗戦し、さらにリーグ戦の間に戦われた天皇杯でも敗戦して
2連敗の嫌なムードで迎えたカマタマーレ讃岐戦

流れを断ち切るためにも勝利が欲しい中
どのような試合になったのか振り返りたいと思う。

あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、おたのしみいただけたら幸いです。

スタメンおよびフォーメーション

奈良クラブ

奈良クラブのスタメンは前節から1人(アルナウ選手)が入れ替わっている。
また森俊介選手がリーグ戦初のベンチ入りとなった。

  • GK:アルナウ(No.31)
  • DF:寺村浩平(No.33)、鈴木大誠(No.5)、伊勢渉(No.4)、加藤徹也(No.11)
  • MF:堀内颯人(No.8)、可児壮隆(No.17)、中島賢星(No.14)、嫁阪翔太(No.39)
  • FW:浅川隼人(No.29)、酒井達磨(No.19)
  • 交代:山本宗太朗(No.10)、片岡爽(No.20)、西田恵(No.16)、都並優太(No.13)、森俊介(No.18)

カマタマーレ讃岐

カマタマーレ讃岐は、前節から3名(小松選手、臼井選手、福井選手)が入れ替わっている。

  • GK:高橋拓也(No.13)
  • DF:奈良坂巧(No.2)、小松拓幹(No.5)、奥田雄大(No.16)、臼井貫太(No.21)
  • MF:川﨑一輝(No.10)、江口直生(No.7)、長谷川隼(No.6)、森勇人(No.8)
  • FW:赤星魁麻(No.19)、福井悠人(No.25)
  • 交代:武下智哉(No.31)、鳥飼椋平(No.22)、岩岸宗志No.9)

試合結果

まず初めに、試合結果は
○1-1での引き分け
となった。

天皇杯を含めた連敗をストップすることはできた。
この結果を受けて、奈良クラブはの順位は4位となった。

試合ハイライト(公式)

奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト動画

試合展開

前半総括

前半立ち上がりは讃岐に決定機を2回も作られるが、アルナウ選手のビッグセーブで防ぐ。
ペナルティエリア内でのタッチでトラップの置き場のミスがなく
シュートまで持って行かれたことから讃岐の選手の技術力の高さを感じた。

10分を過ぎて少し落ち着いてきた時間帯に失点をしてしまう。
自陣でのパスミスから失点だったため勿体なく感じるが、
奈良クラブが自陣からボールを繋ぐサッカーを目指す以上は発生しうるもの
ミスは限りなく少なく、でも臆病になりすぎない、
両立は難しいが寺村選手には頑張ってもらいたい。

その直後、酒井選手の爆速プレスでGKのキック際を狙いそのままゴール。
足を伸ばす直前の加速がすごかった。
ミスからの失点の悪い流れを断ち切る素晴らしいゴールだった。

その後は、試合の中でシステムを可変しながらボールを保持して戦う奈良クラブが見れた。

ベンチからのコーチングで
「ホリ(堀内選手)、3枚でビルドアップしよう」という音声が拾われていて
堀内選手が右SB、伊勢選手が真ん中、鈴木選手が左SBの位置に立ち後ろ3枚に可変。
右SBの寺村選手は右WGまで上がり、右WGの浅川選手がFWの位置で酒井選手と2トップを形成する。アンカーの位置には可児選手が入る。

このシステム可変でリズムが出て奈良クラブがボールを回すようになる。
その流れで加藤選手のクロスから浅川選手のヘディング(オフサイド)の流れを生んでいた。

可変システムでのビルドアップは様子見だったのか、数分でまた2枚の形に戻る。
おそらく相手の2トップが3バックの線上に立つ守備ですぐに応戦したことが影響してると思われる。

前半の終盤には、寺村選手から裏抜け一本のパスで酒井選手のシュート
酒井選手への縦パスは開幕から数試合オフサイドが多かった印象だが、オフサイド無しでシュートまで辿り着けるようになっていて、味方選手とのタイミングが合ってきたようだ。
酒井選手は万能なプレーヤーなのでこのままストロングポイントを増やしていってほしい。

後半総括

後半立ち上がりから70分程まではずっと奈良クラブペースで試合が進む。

CBを経由したサイドチェンジでも、素早くパス回しをすることで嫁阪選手へスペースを確保した状態でボールを預けられていた。
嫁阪選手にスペースがある状態で前向いてボールを持たせられると、ドリブルで相手DFラインを押し下げることもでき、バイタルのスペースを奈良クラブが握ってパスを回せる。非常に良い流れが生まれる。

60分程から、3枚でのビルドアップを改めて実行。
この時は左SBの位置に堀内選手が入っていた。(前半は右SBの位置)

またビルドアップの形としては、中島選手が降りてきて、嫁阪選手が中に入り、加藤選手が左WGの位置へ上がる。という3名が時計回りにポジションを入れ替えると言うパターンも見られた。
この辺りから中島選手がビルドアップに多く絡む形が見られた。

後半30分間ほどずっと奈良クラブのペースで試合が進んで、
加藤選手のボレー、浅川選手のオーバーヘッド、鈴木選手のヘディングシュートなど、
決まっていたら、と思ってしまうようなシーンが多く作れていた。

一方で讃岐は、加藤選手がオーバーラップして空いたサイド裏のスペースを使って
シンプルなクロスからサイドバー直撃のシュートを放っていて、こちらも入っていてもおかしくなかった。

試合の最終盤に入り、片岡選手がPKを獲得。このPKをエース浅川選手がキッカーをつとめるも
シュートはGKにセーブされ、こぼれ球をヘディングシュートするも掻き出された。
そのまま試合終了。試合内容も悪くなかっただけに勝ち切りたかった。

印象に残った選手

加藤選手嫁阪選手

奈良クラブの左サイドを支える2人。
加藤選手のドリブルや嫁阪選手の裏抜けなど、
奈良クラブの明確なストロングポイントとなっている。

この2人が左サイドを切り刻むことで奈良クラブの攻撃は迫力が増す。

IH(中島選手)との立ち位置を時計回りに入れ替えてのビルドアップなど
引き出しを増やして、どんな相手も止められない左サイドになっていって欲しい。

順位推移

今節は引き分けたものの4位をキープする形となった。

2023年シーズンをデータで見る

まとめ

奈良クラブのJ3第11節、カマタマーレ讃岐との試合について振り返りを行った。

連敗をストップし、アウェイ負けなしを継続して、
ここからまた調子を上向かせていきたいところ。

次節は強敵鹿児島ユナイテッドFCをホームに迎える。
ホームで勝利を!

バモス!奈良クラブ!

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つとむをつむ
奈良生まれ奈良育ちで県外就職した元奈良県民 奈良でサッカーをしていた当時 奈良にJリーグチームが出来るなんて思ってもいなかった 県外に出てしまったが 奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」を応援したい そんな思いで外からでもわかる奈良クラブと奈良の魅力を発信するブログを始めて今に至る。