【苦しみながらも勝ち点1】奈良クラブ V.S. ヴァンラーレ八戸(J3リーグ第27節)

第27節 奈良クラブ対ヴァンラーレ八戸 振り返り

苦しみながらも勝ち点1

J3リーグ第27節 2023年9月16日(土)@プライフーズスタジアム

ヴァンラーレ八戸とのアウェイでの一戦は、
相手の5231ブロックに対して、効果的な攻め手を見つけ出せず
特に後半は相手の攻撃を正面から受ける時間が続いたが
「苦しみながらも勝ち点1」を得た。

そんな試合について振り返る。

起きた現象は1つでも、その捉え方は複数存在する。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、お楽しみいただけたら幸いです。

前節の振り返りはこちらから。

J3リーグ第26節「奈良クラブvsFC今治」振り返り

スタメンおよびフォーメーション

第27節 奈良クラブ対ヴァンラーレ八戸 スタメンおよびフォーメーション

奈良クラブ

奈良クラブのスタメンは前節から変更なし。

ヴァンラーレ八戸

八戸は前節から2人(蓑田選手、國分選手)が入れ替わっている。

  • GK:谷口 裕介(No.25)
  • DF:加藤 慎太郎(No.19)、山田 尚幸(No.24)、蓑田 広大(No.20)
  • MF:相田 勇樹(No.48)、山内 陸(No.30)、姫野 宥弥(No.9)、國分 将(No.32)、前澤 甲気(No.14)
  • FW:佐藤 碧(No.7)、宮本 拓弥(No.8)
  • 交代:妹尾 直哉(No.17)、丹羽 一陽(No.27)、佐々木 快(No.11)、オリオラ サンデー(No.90)

試合結果

まず初めに、試合結果は

  1-1 の引き分け

となった。

試合ハイライト(公式)

奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト。

試合展開

要点
  1. 5131(5122)ブロックを突破できず
  2. それでも先制したのは奈良
  3. 八戸の決定機を3度防ぐ

ポイント① 5131(5122)ブロックを突破できず

八戸の守備ブロックは最終ラインに5枚を並べる5131となっていた。
ただし、サイドチェンジなどで最前線の1枚が振り切られる場合に
2列目が前に出てきて5122のようなシステムにも可変している。

八戸のCFは奈良の2CBの間に入ってサイドへの限定をする。
奈良のSBへのファースト守備は八戸の2列目が当たるため
そのまま持ち上がると奈良のWGと八戸のWBがマッチアップする組み合わせとなる。
これでは、5枚しっかり揃っているので崩すのは難しい。

一方で、八戸の最前線は1枚だけなので、CFのパスコース限定に対して
浮き球でかわして逆サイドへ展開すると、八戸は2列目が奈良のCBに対して迎撃に出てくる。

そうなるとマッチアップは奈良のSBに八戸のWB
奈良のWGに八戸のCBという組み合わせとなり、八戸のDFラインの枚数が減らせる。

当然八戸もそのことを理解しているので
奈良のディフェンシブサードでは2列目が前に出てくるものの
奈良がミドルサード、アタッキングサードに入ると、八戸は最終ラインの安定を優先する。
その結果八戸のWBは積極的に前進してこなくなり、
奈良としてはハーフラインを越えた後はSBの位置が空きやすくなる。

この日の試合は、ハーフラインまでの前進はできるが、
そこから先明確な手が無く、ルーズボールを拾ってからの展開以外で
攻め込むことができなかった。

ポイント② それでも先制したのは奈良

相手の守備ブロックに苦しんでいたはずだが
それでも先制したのは奈良クラブだった。

この状況でも頼りになる男、浅川隼人
相手のバックパスを狙って、ダイレクトでループ
GKノーチャンスのシュートを叩き込み14ゴール目をあげる。

状況としては、八戸の選手のパスコースは全部で5つ
そのうちの1つを酒井選手が消していて、もう1つを浅川選手が消していた。
残るパスコースは3つで、
並行の位置にいる相田選手、CBの山田選手、GKの谷口選手。

姫野選手の体の向きからCB山田選手へのパスだと予測し
自身のマークだった加藤選手を離れて飛び出し見事シュートを決めた。

逆算形ストライカーという名の通り、浅川選手の予測が上回ったと言える。

ポイント③ 八戸の決定機を3度防ぐ

この試合、前半に1回、後半に2回、八戸の決定機があった。
(実際に失点したシーンを除く)

前半の決定機は中盤でのボールロストから
DFラインが揃ってないところに良い角度からパスを通されてGKと1対1
ここは岡田選手がビッグセーブでなんとか乗り切った。

後半の2回は、ゴール前の混戦でなんとか掻き出すといったもので。
その中の1つはゴールポストに救われた形だった。

3回のうちの1つでも決まっていたら、勝ち点1を拾って帰れなかっただろう。
複数失点しない守備の強さは重要である。

順位推移

奈良クラブ 第27節終了時点のチーム順位

今節の勝利で奈良クラブは7位に後退
順位等のデータについてはこちらの記事でまとめているので、お時間あればぜひ。

2023年シーズンをデータで見る

まとめ

奈良クラブのJ3第27節、ヴァンラーレ八戸との試合について振り返りを行った。

八戸の守備ブロックを前に的確な前進ができなかったが
それでもエース浅川選手の1点で
アウェイで苦しみながらも勝ち点1を獲得。

次節はFC琉球との一戦。
監督交代直後の琉球はどのようなチームかわからない。
それでも奈良クラブらしさを見せて勝利を期待したい。

バモス!奈良クラブ!

奈良クラブ2023年シーズン振り返り記事まとめ

コメントを残す

CAPTCHA


ABOUT US
つとむをつむ
奈良生まれ奈良育ちで県外就職した元奈良県民 奈良でサッカーをしていた当時 奈良にJリーグチームが出来るなんて思ってもいなかった 県外に出てしまったが 奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」を応援したい そんな思いで外からでもわかる奈良クラブと奈良の魅力を発信するブログを始めて今に至る。