【ブロック内 侵入を許すな】奈良クラブ V.S. アスルクラロ沼津(J3リーグ第25節)

第25節 奈良クラブ対アスルクラロ沼津 振り返り

ブロック内 侵入を許すな

J3リーグ第25節 2023年9月3日(日)@愛鷹広域公園多目的競技場

ボールを握るチーム同士の対決
沼津とは前半戦で2失点で痛い敗戦をしているだけに後半戦は勝利を掴み取りたい一戦。

そんな今節は、「ブロック内 侵入を許すな」を徹底して実践。
ルーズな展開やセットプレー以外の守備は安定していた。
9月初戦の沼津戦を振り返る。

起きた現象は1つでも、その捉え方は複数存在する。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、お楽しみいただけたら幸いです。

前節の振り返りはこちらから。

J3リーグ第24節「奈良クラブ vs AC長野パルセイロ」振り返り

スタメンおよびフォーメーション

第25節 奈良クラブ対アスルクラロ沼津 スタメンおよびフォーメーション

奈良クラブ

奈良クラブのスタメンは前節から3人(生駒選手、小谷選手、山本選手)変更。

アスルクラロ沼津

沼津も前節から2人(附木選手、持井選手)が入れ替わっている。

  • GK:武者 大夢(No.45)
  • DF:安在 達弥(No.3)、藤嵜 智貴(No.2)、附木 雄也(No.13)、濱 託巳(No.88)
  • MF:菅井 拓也(No.18)、持井 響太(No.7)、徳永 晃太郎(No.14)
  • FW:森 夢真(No.21)、ブラウン ノア 賢信(No.17)、鈴木 拳士郎(No.8)
  • 交代:佐藤 尚輝(No.10)、川又 堅碁(No.20)、津久井 匠海(No.23)、和田 育(No.27)

試合結果

まず初めに、試合結果は

  1-0 の勝利

となった。

奈良クラブはの順位は5位 となった

試合ハイライト(公式)

奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト。

試合展開

要点
  1. 開始5分での先制ゴール
  2. 守備ブロックの原則徹底
    • 内を閉めて外を回させる
    • サイド攻撃のストッパー
    • 攻め込まれたシーンは?

ポイント① 開始5分での先制ゴール

キックオフから10分ほどは、どちらが主導権を握るのかをせめぎ合っている時間帯
この主導権争いの時間に先制ができた。

  • 自陣で奪ったボールを堀内選手が右サイド深い位置へ絶妙なスペースへの縦パス。
  • 追いついた酒井選手からPA手前へのマイナスのクロス。
  • しっかりとマイナスの位置に走り込んでいた中島選手のシュート。
  • ゴール前で浅川選手がフリックしてゴール

カウンターの場面で、相手の守備陣形が整う前の決め切れたのが良かった。
堀内選手のパスに彼の技術が詰まっているのでぜひ見てほしい。

ポイント② 守備ブロックの原則徹底

内を閉めて外を回させる

相手の攻撃時のシステムはかなり流動的
3241や3232のようなシステムで
3バックと、最前線のブラウン選手以外の6人はかなり流動的に動き回る。

これに対して、奈良クラブの守備DFラインは442
奈良の最前線の2人は、沼津の3バックとマッチアップ。
数的不利ではあるが、沼津の3バックは横に広がっていないため2名で当たれる。
奈良の2トップの脇を侵入されても、必ずプレスバックする。

次に442の2列目の4人は、中央優先。
特にWGの2人は、沼津ボランチとSH(WG)との中間ポジションを取る。
沼津ボランチにボールが出ると奈良のボランチとWGで挟む。
外にボールが出ると必ずプレスバックで数的同数にする。

最終ラインは、ブラウン選手や川又選手などへの縦パスに対して
CB小谷選手、鈴木選手が体を寄せてしっかり対応。仕事をさせない。
(ブラウン選手は、まるで神戸の大迫選手を見ているようなお手本の1トップだった。)

優先順位を間違えない守備が徹底されていて。
中央が厚いシステムの沼津に対して中央で仕事をさせていなかった。

サイド攻撃のストッパー

中央を閉じると、沼津はサイドからの攻撃を狙ってくる。
特に沼津のWGは積極的に1対1もこなせる選手だった。

サイド攻略に対しても、奈良のDFはきっちりと整備されていて
沼津のIHが斜めに走る場合は、奈良のボランチがマークをつく。
沼津SBの追い越しは、奈良のWGとSBでマークを受け渡す。

サイドチェンジ等で崩された状況で
1対1の状況になったとしても、奈良のSBは対人が強い生駒選手と加藤選手。
特に生駒選手は何度も1対1を制して奈良ボールとしていた。

サイド攻撃の最後のストッパーとして奈良のSBの2人が君臨していた。

攻め込まれたシーンは?

奈良はセットしたシーンで崩されたシーンはほとんどなかった。
しかしながら、この試合でピンチは数多くあった。

では攻め込まれるシーンはどういう状況か?

最も多かったのは、撤退守備。
この試合、奈良クラブは攻撃を完結できないことが多かった。
そのため撤退守備を余儀なくされた。

撤退守備では
例えばブラウン選手がサイドに流れてロングボールを受けたり
サイドで奈良のWGの戻りが間に合わず2対1を作られたりと
ブロックを組んでないためスペースを有効活用されていた。

その他の攻め込まれるシーンは
442ブロックの2列目が最終ラインに引き込まれてしまうシーン。
相手にバイタルで仕事をされてしまうので、ラインコントロールは重要だなと思わされた。

またセットプレーでもいくつかピンチシーンがあった。
このあたりは、ブラウン選手や川又選手のようなスペシャルな選手もいて
計算されたセットプレーも相手は使ってきたので、ある程度仕方ないところではある。

奈良はブロックを組んだ守備では素晴らしいものを見せてくれたので、
毎回攻撃を完結することができれば、ピンチの数を減らせるようになるだろう。

順位推移

奈良クラブ 第25節終了時点のチーム順位

今節の勝利で奈良クラブは5位に上昇。
激戦の2位争いに奈良も入っている。

J3 25節終了時点の勝ち点差

順位等のデータについてはこちらの記事でまとめているので、お時間あればぜひ。

2023年シーズンをデータで見る

まとめ

奈良クラブのJ3第25節、アスルクラロ沼津との試合について振り返りを行った。

試合通して、ピンチシーンが多く攻め込まれた印象の試合だったが
守備の内容としては悪いものではなく、
ブロックを組んだ状況ではほとんど相手に仕事をさせなかった。
改善点は撤退守備だ。

次節はFC今治戦、連勝街道を突き進め!

バモス!奈良クラブ!

奈良クラブ2023年シーズン振り返り記事まとめ

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つとむをつむ
奈良生まれ奈良育ちで県外就職した元奈良県民 奈良でサッカーをしていた当時 奈良にJリーグチームが出来るなんて思ってもいなかった 県外に出てしまったが 奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」を応援したい そんな思いで外からでもわかる奈良クラブと奈良の魅力を発信するブログを始めて今に至る。