「奈良クラブ V.S. FC大阪」J3リーグ第10節“生駒山ダービー”を振り返る

はじめに

J3リーグ第10節
今年同時にJリーグ参入、またJFLも同時に参入し、
これまで何度もしのぎを削ってきたFC大阪とJリーグの舞台で初の対戦。

お互いの拠点が生駒山を挟んで奈良と大阪となっていることから
「生駒山ダービー」と呼ばれるこの一戦。

ダービーは絶å対に負けられない戦いであるが、
どのような試合となったのか振り返る。

あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、おたのしみいただけたら幸いです。

スタメンおよびフォーメーション

奈良クラブ

奈良クラブのスタメンは前節から3人(可児選手、中島選手、酒井選手)が入れ替わっている。
中島選手がリーグ戦では初スタメン(天皇杯ではスタメン出場あり)。

  • GK:岡田慎司(No.15)
  • DF:寺村浩平(No.33)、鈴木大誠(No.5)、伊勢渉(No.4)、加藤徹也(No.11)
  • MF:堀内颯人(No.8)、可児壮隆(No.17)中島賢星(No.14)、嫁阪翔太(No.39)
  • FW:浅川隼人(No.29)、酒井達磨(No.19)
  • 交代:山本宗太朗(No.10)、片岡爽(No.20)、西田恵(No.16)、都並優太(No.13)、寺島はるひ(No.6)

FC大阪

FC大阪のスタメンも、前節から3人(町田選手、吉馴選手、古川選手)が入れ替わっている。

  • GK:永井建成(No.1)
  • DF:美馬和也(No.2)、松田佳大(No.39)、板倉洸(No.26)、舘野俊祐(No.6)
  • MF:町田蘭次(No.17)、西矢健人(No.25)、吉馴空矢(No.22)
  • FW:田中直基(No.14)、古川大悟(No.28)、島田拓海(No.32)
  • 交代:利根瑠偉(No.16)、禹相皓(No.33)、木匠貴大(No.7)、今村優介(No.9)

注目のドングー選手がベンチ入りとなりましたが、出場は無かった。

試合結果

まず初めに、試合結果は
○0-1での敗戦
となった。

連勝ストップ。
この結果を受けて、奈良クラブはの順位は4位となった。

試合ハイライト(公式)

奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト動画

試合展開

前半総括

前半立ち上がりはFC大阪が前線からのプレス、そして縦に長いボール、ロングスローと
持ち味全開で奈良を押し込む形となった。
特にFC大阪は2トップで奈良クラブの2CBにプレスをかけられる。
また両SBにはWGが、そして堀内選手にもボランチがマークについてパスコースを限定してくるため、ビルドアップが停滞してしまった。

FC大阪のハイプレスが落ち着いたのは前半20分ほど
これ以降の時間は後半も含めて、メリハリをつけながらハイプレスとブロック組んでの守備を使い分けるようになる。やはりずっとハイプレスを続けるのは難しい。
そうなると、奈良クラブのボール保持は安定して押し込み始める。
FC大阪の442の陣形に対して、奈良クラブは3トップのシステムを採用しているため大外を奈良クラブが使える。
そのためサイドチェンジがかなり効果的でチャンスシーンを作れていた。

印象に残っているのは、加藤選手のオーバーラップに合わせて、嫁阪選手が降りてきて堀内選手からのパスを引き出す。嫁阪選手がパスを受けるかと思われたところをスルーして一気に加藤選手へ。というシーン。綺麗にサイドを崩し切った。
また、反対に右サイドでは寺村選手が低い位置からのクロスで、右足の”アウトサイド”で回転をかけたクロスを上げていたシーン。

前線からのプレス強度が落ちた後は、奈良クラブがうまく試合を運んだが
得点はできずに前半終了。

後半総括

後半立ち上がりから60分程まではずっと奈良クラブペースで試合が進む。
押し込んだところから寺村選手のミドル、弾かれたボールを続け様に可児選手のミドルと、雨のピッチで枠に飛ばせば何かが起こるようなチャンスシーンも見られた。
ミドルサードに入って以降は奈良クラブが右に左にボールを展開しつつクロスを伺うプレーが続いたが、もう一歩怖さが足りない印象だった。

守備の方は、FC大阪のロングボールをしっかりと弾き返してカウンターをさせない、と言うことが実行できていた。最終盤以外はカウンターをくらうシーンがほぼ無かったと思う。

しかし、60分を超えたところから、セットプレーでFC大阪に流れが引き戻された。
FC大阪が細かいパスで様子を伺い、奈良クラブは前から行かず、ブロックを敷いて待ち構えるといった展開もあった。

そして73分PKで先制点を許す。
基本的にレフェリーにはリスペクトをと思っているので、このシーンについて特に言及はしないでおく。

失点してからは試合が少し慌ただしくなり、ファウルの数もベンチからの声も大きくなっていた。
奈良クラブは前がかりになったためカウンターを受けるシーンも生まれたが、リスクをとって攻めているのでカウンターを受けるのは仕方なし。
伊勢選手のヘディングなど、チャンスシーンはあったが、ゴールをこじ開けられず
最後FC大阪にコーナーフラッグ付近で鹿島られてきっちり逃げ切られた。

印象に残った選手

中島選手

少し期待を込めてと言うニュアンスが強いが、中島選手のプレーが印象に残った。

まだボールに絡むシーンが少なく、連携の面ではこれからではあるのだが
プレーの中で、さらっとクライフターンのようなトラップをしたり
ポテンシャルの高さを感じさせるプレーが見れた。

奈良クラブのIHは、可児選手が後ろ目のポジションを取るので
もう1人のIHは、バランスをとって高い位置にポジショニングすることになる。
その高い位置、相手DFの前でボールを受けて、前を向く、
このプレーが最も得意で最もシャドーっぽい働きをするのが片岡選手。
中島選手にもそういったプレーを期待したい。

入場者数と試合前順位

今節の入場者数は1521だった。

生駒山ダービー、かつ、奈良クラブの試合前順位が1位ということで
多くの観客が集まることが期待されたが
天候が雨だったこともあってか入場者数は伸びなかった。

2023年シーズンをデータで見る

まとめ

奈良クラブのJ3第10節、FC大阪との生駒山ダービーについて振り返りを行った。

ダービー=必勝 で臨んだ試合だったが
結果としては悔しい敗戦。

PK以外失点しなかった点や
奈良クラブらしくボールを握るアイデンティティを示せた点など
ポジティブな要素はあるものの
やはりダービーは結果が伴ってほしい。

ここまで淡々と書いてきたが、本当に悔しい。
何度か試合を見返したが、見返すたびに何とも言えないモヤモヤとした気持ちになった。

次8月の花園では倍返しで勝利を期待してます。

バモス!奈良クラブ!

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つとむをつむ
奈良生まれ奈良育ちで県外就職した元奈良県民 奈良でサッカーをしていた当時 奈良にJリーグチームが出来るなんて思ってもいなかった 県外に出てしまったが 奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」を応援したい そんな思いで外からでもわかる奈良クラブと奈良の魅力を発信するブログを始めて今に至る。