目次
はじめに
J3リーグ第6節
昨年のJ2チーム、強豪「FC琉球」とのアウェイでの一戦
アウェイ2連戦の2戦目はどのような結果になったのか
振り返っていきたい。
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あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、おたのしみいただけたら幸いです。
スタメンおよびフォーメーション
奈良クラブ
奈良クラブのスタメンは前節から1人入れ替わっている
- GK:岡田
- DF:都並、鈴木、伊勢、加藤
- MF:堀内、可児、山本、西田
- FW:浅川、酒井
- 交代:片岡、中島、嫁阪、寺島
注目は、今シーズン初ベンチ入りで、後半から出場となった中島選手。
FC琉球
琉球は4−4−2のフォーメーション。
- GK:カルバハル
- DF:荒木、柳、鍵山、福村
- MF:武沢、森田、富所、高安
- FW:金崎、阿部
- 交代:上原、中野、清武、ケルヴィン、野田
ビルドアップ時は、荒木選手が上がって、3バックとなり
3142のようなシステムに可変していた。
試合結果
まず初めに、試合結果は
○2-0での勝利
となった。
【2023明治安田生命J3リーグ第6節】
— 奈良クラブ (@naraclub_info) April 8, 2023
⏰試合終了#FC琉球 0-2 #奈良クラブ
今節もファン・サポーターをはじめ皆さまの後押しが勝利へと繋がりました。
ありがとうございます!
次節4/16(日)は2節ぶりのホーム戦。ぜひスタジアムでの応援、よろしくお願いします!#naraclub #奈良一体 pic.twitter.com/ISoGmCFbmV
J3リーグで2勝目
強豪琉球に対して、カウンターサッカーで少ないチャンスを決め切り
アウェイ地で勝ち点3を掴み取った。
試合ハイライト(公式)
奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト動画
試合展開
この試合、ピッチでは強風が吹いており、
前半、風下であった奈良クラブは押し込まれる展開が多かった。
というのも、琉球の442の守備では
奈良クラブの2CBに対して、琉球のFW2枚が前線からプレス
奈良クラブ両SBは、琉球の両WGがアプローチ
そして奈良クラブのボランチには、琉球のボランチがハイプレスを敷く
という狙いがあった。
この状況下でのショートパスは圧縮されてボールロストする可能性が高い。
一方で、前線からのハイプレスは、DFラインと前線との距離が開いて中盤のスペースが多くなる
また、DFラインはマンツーマン気味になるためそこも狙い目となる。
つまり、奈良クラブとしては、中距離から長距離のパスを使って、
前線からのプレスを回避するのがセオリーとなるのだが、
強風の影響で浮き玉のパスが押し返されてしまい、うまく機能させられなかった。
しかしそんな状況ながら、開始早々の前半4分、酒井選手に待望のゴールが生まれた。
相手のバックパスをカットして個人技で決め切ったゴール。詳細は後述したいと思う。
その後もボール保持は琉球が多くなり、奈良クラブは守備がメインとなるのだが
奈良クラブは守備の優先度(中→外の順番)を間違わない。
琉球は奈良のブロックの外側を回すが、中央にはなかなか入れない。
またクロスには奈良クラブのCB、伊勢選手と、鈴木選手がしっかりと対応する。
安定の守備でゴールラインを割らせなかった。
そんな中、前半37分にチームを助ける追加点をエース浅川選手が決める。
このシーンは、常に裏抜けを狙っている浅川選手と、
それをちゃんと見ていた山本選手のダイレクトパスから生まれた。
このシーンも詳細は後述したいと思う。
後半に入ってからも、奈良クラブは守備の優先度を間違わない。
常に、ブロックの外でボールを回させて、中に入ってくるパスは弾き出す。これを徹底していた。
琉球のFW野田選手が入ってからは、うまくボールキープされ
弾き返せないシーンも見られたが、それでもほとんどシュートを打たせない磐石の守備であった。
少しだけ琉球側の内容を記載すると、
琉球はFW陣が2列目に下がってボールを受けに行きすぎている印象があった。
奈良クラブのDFの裏をとる動きが少ない。
つまり、奈良クラブとしては前進守備ができるため守りやすい。
もちろん下がって受けること自体は悪いことではない、
どちらも使い分けることで、どっちかに絞らせないことが重要なのだが
この日の琉球は裏をとる動きがほとんど見られなかった。
結果的に奈良クラブは2点のリードを守り切り、アウェイの地で勝利を納めた。
琉球の選手のクオリティは確かに高かった。
ミスなくボールを回される展開で奈良クラブの選手はキツかったと思われるが
最後まで集中力を切らさずしのぎきった印象である。
そしてこの日は中島選手が奈良クラブデビューを飾った。
攻め込まれる展開だったため守備的なシーンが多かったが
リードしている展開をちゃんと理解して硬い守備を見せてくれた。
奈良クラブ得点シーン
では、この試合のゴールを振り返っていく。
1点目:酒井選手
前半4分酒井選手のゴールシーン
- [琉球] ボール奪取から右サイドへ展開
- 右スライドが少し間に合わず荒木選手が孤立気味
- [奈良] 西田選手が内側を切りながらプレス
- [琉球] 荒木選手から、鍵山選手へ向けたバックパス
- 鍵山選手へ向けたパスだったのか、それとも風で押し戻されてしまったのかは微妙なところ
- パスコースという意味では、柳選手が後ろのパスコースを作っておきたかったはず
- [奈良] 酒井選手がバックパスを狙ってボールを奪取
- 試合後のインタビューで狙っていたとコメントされていた
- [奈良] 酒井選手がそのまま個人技でゴール前まで運んで、相手の股を抜くシュートでゴール!
ラッキーな形でのボールカットからのゴールであるが
酒井選手が1人でフィニッシュまで行ききったことが素晴らしい。
グラウンダーシュートで相手の股を抜くこともイメージ通りだったらしい。(本人のコメントより)
そうなると、直線的にゴールに進むのではなく
一度右に切り返したのも、キーパーの位置を動かす意図があったのかもしれない。
2点目:浅川選手
前半37分浅川選手のゴールシーン
- [琉球] 前線からのハイプレスで圧縮する
- ショートパスは全て狙えるポジション取り
- [奈良] ロングパスで前線の裏のスペースを狙うも、風の影響で押し戻される
- [琉球] 鍵山選手がボールを回収する
- 回収した位置、トラップの大きさ、酒井選手との距離感から、すぐにパスが出せなかったと思われる。
- [奈良] 酒井選手がプレスバックしてボールを奪取
- 酒井選手が取り切るやいなや、浅川選手が走り出している。
- 鍵山選手がいたスペースが空いてるため、そのスペースを狙ってのランニング。
- 酒井選手が取り切るやいなや、浅川選手が走り出している。
- [奈良] 酒井選手から山本選手へパス、山本選手はダイレクトで走り出している浅川選手へパス
- ダイレクトだったことで、オフサイドにならなかった。タイミングもパスコースも完璧だった。
- [奈良] バウンドするボールを左足でうまくミートしてゴールへ流し込む!
酒井選手のプレスバック。
山本選手の視野とダイレクトのパス。
浅川選手の切り替えと裏狙いのランニング、シュート。
全てが繋がって生まれたゴール。本当に素晴らしかった。
こういうワンチャンスを決め切る浅川選手はさすがすぎる。
印象に残った選手:伊勢選手、鈴木選手、森田選手(琉球)
前節でも伊勢選手、鈴木選手を挙げたが、
今節でもJ3トップレベルの琉球のFWを抑えきったこの2人は本当に素晴らしい。
この2人がJ3トップレベルのCBコンビであることは間違いないだろう。
次節の対戦相手である、岩手にはクリスティアーノ、ドウグラスオリヴェイラというまたもやJ3トップレベルのFWがいる。
このFW陣を抑え切れるのか是非注目して見ていただきたい。
もう1人印象に残った選手として、森田選手を挙げた。
今シーズンは琉球の選手であるが、森田選手は元奈良クラブの選手である。
試合中は落ち着いたパス捌きで、チームの中心的プレイヤーとなっていた。
個人的に印象に残ったのは、ボール奪取能力である。
見ていてわかるほどに、奈良クラブの選手のトラップの瞬間を狙っていた。
ボールが移動している間に、間合いを詰めるが、近すぎず遠すぎずの絶妙な距離で止まる。
そして、トラップした瞬間に一気に加速してボールを奪取する。
非常に効果的なプレーで奈良クラブの攻撃を摘み取られていた。
まとめ
奈良クラブのJ3第六節、FC琉球との試合について振り返りを行った。
アウェイ二連戦の二戦目は勝利を掴み取れた。
次もまた強敵の岩手グルージャ盛岡戦、現在3位のチーム。
ホーム初勝利を期待して応援したいと思う。
バモス!奈良クラブ!
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