目次
はじめに
J3リーグ第2節
前節の松本山雅FCとの試合から1週間
Jリーグ初勝利を目指して挑んだ第2節
対戦相手は「ヴァンラーレ八戸」
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、おたのしみいただけたら幸いです。
スタメンおよびフォーメーション
奈良クラブ
奈良クラブは4-1-2-3のフォーメーション。守備時は4-4-2
- GK:アルナウ
- DF:寺村浩平、鈴木大誠、伊勢渉、都並優太
- MF:堀内颯人、可児壮隆、片岡奏、金子昌広、嫁阪翔太
- FW:浅川隼人
- 交代:酒井達磨、寺島はるひ、山本宗太朗、西田恵、小谷祐喜
今節は、堀内選手がスタメン入り。
小谷と寺島が今季初出場となりました。
ヴァンラーレ八戸
八戸は3-1-4-2のフォーメーション。
- GK:大西勝俉
- DF:蓑田広大、近石哲平、加藤慎太郎
- MF:前澤甲気、山田尚幸、國分将、姫野宥弥、相田勇樹
- FW:宮本拓弥、佐藤碧
- 交代:新井山祥智、稲積大介、妹尾直哉、佐々木快、渡邊龍
試合結果
まず初めに、試合結果ですが
1-1の引き分け
となりました。
【2023明治安田生命J3リーグ第2節】
— 奈良クラブ (@naraclub_info) March 12, 2023
⏰試合終了
引き分けとなりましたが、ゴール裏から、メインスタンドから熱い応援をありがとうございました!#奈良クラブ 1-1 #ヴァンラーレ八戸#naraclub #奈良一体 pic.twitter.com/guqdjTR2ei
Jリーグ初ゴールは決まりましたが、初勝利はまたも次節にお預けです。
次節AC長野パルセイロ戦で初勝利を期待してます!
試合ハイライト(公式)
奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト動画
試合展開
前半早々に失点するまでの時間は、前節と同じく重たい入りとなっていました。
失点シーンはかなり勿体無い形で、今節も追いかける展開となります。
失点後は奈良クラブがボール支配率を高め、積極的に攻撃側に回ります。
この辺りは最初から自分たちのペースを掴んで試合に入れるように徐々になっていくと良いですね。
そんな中で、前半18分に片岡選手のファーストシュート、前半22分には浅川選手の幻のゴール(オフサイド判定)がありました。
これらのシーンについては次の章で詳しく書こうと思います。
後半に入り、寺島選手が入ったことで左サイドを起点により攻撃的な展開が見られるようになりました。寺島選手のパスセンスはかなり武器になりますね。
またJデビューとは思えないほど落ち着いたプレーでした。
後半は奈良クラブのラインが高く設定されており、
両SBの寺村選手、寺島選手、そしてアンカーの堀内選手が高めにポジショニングすることで
かなりコンパクトにプレーできていました。
そんな中、後半5分、奈良クラブ待望のJリーグ初ゴールが生まれます。
決めたのは奈良クラブのエース浅川選手。流石の一言です。
このシーンも次の章で詳しく書こうと思います。
その後は、途中交代の西田選手から山本選手への絶妙クロスを
ヘディングでシュートするも僅かに枠外になるシーンがあったり
カウンターシーンで鈴木選手が体を張ったクリアをするシーンがあったりと
お互いチャンスを決めきれずに1-1で試合終了となりました。
奈良クラブチャンスシーン
では、奈良クラブのチャンスシーンを振り返っていきたいと思います。
前半18分のシーン
前半18分のシーンでは、
- [奈良] 八戸のクリアボールをアルナウ選手が回収し、左サイドの都並選手へ展開
- [八戸] 右サイドにスライド
- クリアボールからの展開のため、右スライドは少し遅くなる
- スライドが間に合っている場合はIHの選手が奈良クラブのSBにプレスをかけるが
この時はWBの國分選手がプレッシング
- [奈良] 片岡選手が左サイド裏へランニング
- 八戸の國分選手が都並選手へプレスに出ており
嫁阪選手は加藤選手(CB)がマークしているため
片岡選手を捕まえるためには近石選手(CB)が駆り出される
- 八戸の國分選手が都並選手へプレスに出ており
- [奈良] 浅川選手が少し降りてパスを受ける
- CB2枚が右サイドに釣り出されているため、浅川選手へのマークが緩む
(浅川選手に向けて強めにプレスをかけると中央がガラ空きになるため躊躇してしまう)
- CB2枚が右サイドに釣り出されているため、浅川選手へのマークが緩む
- [奈良] 都並選手から浅川選手へパスが出る
- [奈良] 浅川選手から片岡選手へ展開
- [奈良] 嫁阪選手が片岡選手を追い抜く動きで加藤選手を押し下げる
- [奈良] 片岡選手はカットインからシュートするも、枠外
この試合のファーストシュートのシーンでした。
前節の山雅戦でも片岡選手が相手SB裏へ走って空けたスペースに
浅川選手が降りてきてポストプレーをするシーンがあったので
こういう味方が作ったスペースをうまく活用するシーンが増えると良いですね。
前半22分のシーン
前半22分のシーンでは
- [奈良] 右サイドで細かくパスを回し、八戸の選手も右サイドに集まる
- [奈良] 伊勢選手を経由して逆サイドの都並選手へ展開
- [奈良] 前線の浅川選手、片岡選手、金子選手がゴール前へ走り込む
- この走り込みでDFライン前のスペースが空く
- [奈良] 空いたDFライン前のスペースに都並選手からパスが出る
- [奈良] 可児選手がボールを受けるもシュートは打てず左サイドへ流れる
- [奈良] ゴール前で動き直し(八戸の選手もラインを整備)
- [奈良] 可児選手が相手選手を引き付けて嫁阪選手へパス
- [奈良] 嫁阪選手がGKとDFラインの間に早いクロスをあげる
- [奈良] 八戸の選手の視線がボールに集まった瞬間に浅川選手が蓑田選手の背後を周り頭で合わせてゴールネットを揺らすもオフサイド判定
- クロスをあげる瞬間はどんな選手もボールの行方を追うためボールウォッチャーになる。
その隙を使って相手のマークを外す動きは流石でした。
- クロスをあげる瞬間はどんな選手もボールの行方を追うためボールウォッチャーになる。
22分は幻のゴールでした。
浅川選手の動き出しは完璧でしたし、嫁阪選手のクロスも最高でした。
今年はこのコンビでゴールを量産して欲しいです。
オフサイド判定は少し厳しい印象ですが、レフェリーの判定を尊重したいと思います。
待望のJ初ゴールシーン
後半5分待望のJ初ゴールが生まれます
- [八戸] DFラインで組み立てる
- [奈良] 中央をコンパクトにポジショニング
- 特に堀内選手はかなり攻めたポジショニングをとっていて、かなりパスが出たら即プレスで回収する狙いが見えました
- [八戸] 右サイドを経由しながら佐藤選手へボールを供給
- [奈良] 堀内選手がプレスバックしながらボールを奪取
- 佐藤選手のトラップが少し大きくなったところに、すかさず体を入れる完璧なプレー
- [奈良] 堀内選手から嫁阪選手へ展開
- [奈良] 嫁阪選手がDFライン裏に素早くボールを供給
- [奈良] 酒井選手が一瞬ニアサイドに走る
- この動きによって蓑田選手がニア側に釣り出されて間合いがあわずクリアし損ねる
- [奈良] 流れたボールを浅川選手がシュートしゴールネットを揺らす
起点となった堀内選手のプレーが素晴らしかったです。
フリアン監督もベタ褒めされていましたが、堀内選手はこの試合のMVPなんじゃないでしょうか。
嫁阪選手の素晴らしいクロスも光りました。左足のクオリティは高いですね。
そして奈良クラブのエースストライカー浅川選手のゴール。
チームが勢いづくためにはエースのゴールは必要不可欠なので
このJ初ゴールが浅川選手だったのは非常に大きい意味があると思います。
印象に残った選手:鈴木選手
この試合、個人的な影のMVPは鈴木選手かなと思っています。
八戸のカウンターをスライディングで防いだシーンはもちろん素晴らしくて
その後のガッツポーズも含めて気持ちの入ったプレーは、見ているこちらも熱くなりますね。
それ以外のシーンでもビルドアップでボールを前に運ぶシーンや、
前に出る、出ないの判断が良く、相手FWとのマッチアップの数々は見ていて頼もしさを感じました。
試合の最終盤でパワープレーという選択ができるのも鈴木選手がいるおかげだと思います。
まだ第二節ですが、すでに奈良クラブの最終ラインに不可欠な選手になっていますね。
気になった点
選手と直接関係しませんが、ロートフィールドの芝がでこぼこのためトラップに苦しんでいるように見えました。
普段ナラディーアの張りたての人工芝で練習していて、試合でロートフィールドの天然芝になったときに適応するのは少し難しいのかもしれません。
試合の前日練習だけはナラディーアではなく、人工芝グランドを借りても良いのかなとは思いました。
ロートフィールドも5月頃に芝が生えそろえば、奈良クラブのパフォーマンスがさらに上がるかもしれませんね。
まとめ
奈良クラブのJ3第二節、ヴァンラーレ八戸との試合について振り返ってみました。
試合結果は1-1でドローとなりましたが、J初得点、勝ち点1を獲得でき、チームは少しずつステップアップしていると思います。
より多くの時間自分たちのプレーができるように、選手たちは日々努力を続けてくれてます。
我々も応援の形で選手たちを後押ししましょう!
バモス!奈良クラブ!
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