目次
はじめに
今年からいよいよJ3に参入する「奈良クラブ」
開幕まであと1週間に迫ったこの時期は
どんなシーズンになるだろうかとワクワクしている人も多いと思います。
そこで今回は、2023年シーズンの奈良クラブについて
「データ」を使って目標、改善ポイント、などを考えていきたいと思います。
あくまで「個人」が集めたデータであり、間違い等が含まれる場合があります。
サッカーを見る上での、一つの観点としてお楽しみいただけたら幸いです。
それでは、「奈良クラブ」の2023年シーズンの目標をデータで見ていきましょう。
2023年の目標を具体化
J3残留
【奈良クラブ】J3として初始動「3年以内にJ2」目標 都並敏史氏の息子優太「野心持って」 https://t.co/KSMiN7cn1K
— 奈良クラブ (@naraclub_info) January 16, 2023
奈良クラブを率いるフリアン監督が2023年シーズンの目標について、以下のようなコメントをされていました。
「まずはJ3残留」
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202301160000533.html
また浜田社長も
「3年以内にJ2への昇格」
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202301160000533.html
とコメントされているように、確実に力をつけていくことを目指されています。
では、J3の入れ替えが発生する条件はというと以下になります。
・J3における年間順位最下位のクラブとJFL1位のクラブが自動入れ替え。
https://www.jleague.jp/news/article/24405/
・J3における年間順位19位のクラブとJFL2位のクラブとの間でJ3・JFL入れ替え戦を実施する。入れ替え戦に勝利したJFLクラブはJリーグに入会してJ3クラブとなり、敗戦したJ3クラブは会員資格を喪失する。
※上記は、最も入れ替えが発生するパターンです。
つまり、確実にJ3に残留するためには、「年間順位18位以上」を達成する必要があり、
それが最低目標になると思います。
年間順位10位以上
一方で、新体制発表会の浜田社長のマイルストーンより
J3 10位以内
ということで、
チームとしては「年間順位10位以上」が目標となると思います。
目標達成のためには
年間順位18位以上を達成するには
過去5年のJリーグの戦績データから算出した20チーム換算での18位チームの平均データが上記の表になります。
まず 勝ち点は38。
試合数に対して3分の1 勝利することができれば達成することができるというラインになります。
もちろん全試合引き分けでも達成できます。
ざっくりイメージしていただきたいのは、全試合数のうちの半分の試合で、何かしらの勝ち点を拾うことが重要だと思います。
勝ち点は、ある程度過去の戦績データが参考になると思いますが
ここからはチーム特性によってかなりバラツキが生まれるであろう
得点と失点、得失点差について見ていきたいと思います。
得点は38、失点は58、得失点差は-20
実際には
・得点が多いが、失点も多いチーム。
・失点は少ないが、点が取れないチーム。
といったチーム特性の影響を受けますが
個人的にポイントとなるのが失点の58です。
この58は、1試合平均にすると、1.5失点となります。
つまり複数失点するかどうか、がこの失点数に現れてくると思います。
現代サッカーは守備から始まるといっても過言ではなく
この守備が崩壊しないことが、確実な勝ち点につながると考えています。
参考例として、
2021年シーズンのJ1リーグ18位となった大分トリニータは
勝ち点35、得点34、失点55、得失点差-21となっています。
海外で言うと
2021-22シーズンのプレミアリーグ18位となったバーンリーは
勝ち点35、得点34、失点53、得失点差-19
ラ・リーガのグラナダは
勝ち点38、得点44、失点61、得失点差-17
でした。
いずれも
勝ち点30台後半、得失点差は−20前後、あたりになっていました。
年間順位10位以内
次に、過去5年のJリーグの戦績データから算出した20チーム換算での10位チームの平均データが上記の表になります。
まず 勝ち点は51。
勝ち点3だけで換算すると、試合数の半分に勝たなければ達成することができないラインになります。
直感的に10位はちょうど真ん中にあたるので、試合の半分は勝つというのは納得できそうですね。
ざっくりイメージしていただきたいのは、勝ちと負けの試合数が同数以上になる(負け越さない)ことが重要になってきます。
では、得点と失点、得失点差について見ていきたいと思います。
平均データをとると、得点は48、失点は49、得失点差は-1 となりました。
個人的にポイントとなるのが得失点差の-1です。
負け越さないと言う点に似てますが、得失点差が0に近い状態になっていることがポイントになっていると考えられます。
参考例として、
2021年シーズンのJ1リーグ10位となったコンサドーレ札幌は
勝ち点51、得点48、失点50、得失点差-2となっています。
海外で言うと
2021-22シーズンのプレミアリーグ18位となったウルブスは
勝ち点51、得点38、失点43、得失点差-5
ラ・リーガのオサスナは
勝ち点47、得点37、失点51、得失点差-14
でした。
ラ・リーガのオサスナが異様ですが
11位だったセルタは
勝ち点46、得点43、失点43、得失点差0
でしたので、
勝ち点が50付近、得失点差0付近、が目安になってくるのかなと思います。
2022年の課題点
ここで、少し話が変わりますが、
得点、失点、という観点から2022年シーズンの課題点を考えたいと思います。
上のグラフは2022年シーズンの奈良クラブの得点時間・失点時間のグラフです。
得点は失点と比べると満遍なく取れているように思いますが
失点に関しては明らかに終盤に偏りがあります。
これは試合展開にもよるので一概に言えないのですが、今年は試合終盤の失点をいかに防ぐのかと言う観点でも試合を見ていきたいかなと思いました。
なお、2022年のJFLは15チームだったので、試合数が少なかったですが
2023年のJ3は20チームとなるので、昨年と比べて10試合も多くなります。
試合数増加による選手の疲労なども考慮して
積極的に交代枠を使ってケアしていくことが重要だと思います。
ただ、フリアン監督は交代枠を使っている印象なので、この辺りは問題ないのかなと思います。
2023年のデータ
2023年のデータはこちらでまとめているので、お時間があればぜひ
まとめ
今シーズンの奈良クラブの目標を数値化してみました。
得点は48、失点は49、得失点差は-1
あたりの数値が目標になると思います。
以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
一緒に奈良クラブを応援していきましょう!
得点は38、失点は58、得失点差は-20