目次
リベンジ達成
J3リーグ第38節 2023年12月2日(土)@サンプロアルウィン
前節の敗戦で昇格の可能性がなくなったが
それでも今節の松本山雅戦は負けられない。
開幕戦0-2で敗戦したリベンジだと意気込み臨んだ一戦を振り返る。
起きた現象は1つでも、その捉え方は複数存在する。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、お楽しみいただけたら幸いです。
前節の振り返りはこちらから。
スタメンおよびフォーメーション
奈良クラブ
奈良クラブのスタメンは前節から4人(岡田選手、森田選手、西田選手、山本選手)が入れ替わっている。
松本山雅FC
松本は前節から1名(滝選手)が入れ替わっている。
試合結果
まず初めに、試合結果は
1-0 の勝利
となった。
【2023明治安田生命J3リーグ第38節】
— 奈良クラブ (@naraclub_info) December 2, 2023
⏰試合終了#奈良クラブ 1-0 #松本山雅FC#naraclub #奈良一体 pic.twitter.com/Et7sCtXULb
試合ハイライト(公式)
奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト。
試合展開
- 待望のエース浅川選手の得点
- お互いにボール保持の練度を上げた最終戦
- 猛攻を防ぐ守備と守り切る交代カード
ポイント① 待望のエース浅川選手の得点
得点王を目指す浅川選手はこの日の試合には並々ならぬ覚悟で望んでいた。
開始1分からシュートを放つなどかなり積極的な入りを見せていた。
得点が生まれたのは前半44分。
森田選手からの的確なロングフィードから西田選手が裏抜けし
GKの飛び出しもあって混戦となったところを西田選手がクロスを上げ切り
飛び込んだ浅川選手が頭で合わせて先制する。
そして、先制したにも関わらず、
複数得点とる気満々と言わんばかりに自らボールをセンターサークルに持ち帰っていた。
これには後日談があり
Jリーグアウォーズで浅川選手がベストイレブンを獲得した際に
対戦相手だった小松蓮選手がこの時のエピソードを持ち出し
今度真似したいと思うと話されていた。
結果的に複数得点は奪えなかったが
この大事な一戦でエースの得点での先制はチームを間違いなく勢いづかせた。
ポイント② お互いにボール保持の練度を上げた最終戦
奈良は基本ボール保持を志向するチームだが
山雅もハイプレス+ボール保持を志向するサッカーを展開する。
この日は最終的に山雅の方が保持率が高くなっていた。
これは奈良が先制したというのも影響しているが
両チームともシーズンを通して練度が高まったこともあり
加えて山雅の選手はJ3屈指のレベルにあるため
そう簡単にはボールを奪えなかった。
一方で奈良はゆっくりの保持に加えて、
スペースの創出から長い縦パスでの攻撃を組み合わせ
こちらもシーズンを通して高いレベルまで進化しており
この日も有効な縦パスがスバっと入っていた。
ポイント③ 猛攻を防ぐ守備と守り切る交代カード
先制した奈良クラブに対して、ホームの山雅は当然押し込み気味で攻勢をかけてきた。
何度も危険なシーンを作られ、PA内への侵入も許していた中でギリギリで防ぎ
さらにPKのピンチもあったものの、クロスバーに守られ失点せず乗り切った。
ゴール期待値も2倍近くの差をつけられ(PKもあったので)
山雅が得点を奪ってもおかしくない状況だったので
よく防ぎ切った選手たちを本当に讃えたい。
交代カードもFWを下げてDFを投入するという
何がなんでも守り切るという意図が伝わる交代となっていた。
フリアン監督がシステムを変更してまで守備的になるのは
FC大阪戦以来だと思う。
ここぞという試合で勝利にこだわる
リアリストで熱い部分が見れる采配にとても惹かれる。
そんなチーム全体で守り切る姿勢が勝利に繋がった。
順位推移
今節の勝利で奈良クラブは5位でフィニッシュとなった。
順位等のデータについてはこちらの記事でまとめているので、お時間あればぜひ。
まとめ
奈良クラブのJ3第38節、松本山雅FCとの試合について振り返りを行った。
開幕戦でJリーグのレベルを教えてくれた松本山雅FCと
最終戦での再戦。この一年の集大成を見せる舞台となった一戦。
奈良クラブがJリーグで奮闘し成長した姿を見せて
見事リベンジを達成。
2023シーズンを有終の美で締め括った。
奈良クラブの選手たちはこちらの記事で紹介しています。