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昇格の夢破れる
J3リーグ第37節 2023年11月26日(日)@ロートフィールド奈良
奈良クラブもガイナーレ鳥取も昇格の可能性を残し迎えた37節
両者少しでも可能性を残すためには勝利が必須の中
攻守に本当に素晴らしい試合が見られた一戦を振り返りたいと思う。
起きた現象は1つでも、その捉え方は複数存在する。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、お楽しみいただけたら幸いです。
前節の振り返りはこちらから。
スタメンおよびフォーメーション
奈良クラブ
奈良クラブのスタメンは前節から2人(桑島選手と堀内選手)が入れ替わっている。
そして注目の百田選手がこの日途中交代でJリーグ初出場を飾った。
ガイナーレ鳥取
鳥取は前節から2名(坂本選手、普光院選手)が入れ替わっている。
試合結果
まず初めに、試合結果は
1-2 の敗戦
となった。
【2023明治安田生命J3リーグ第37節】
— 奈良クラブ (@naraclub_info) November 26, 2023
⏰試合終了
最後まで熱い応援を、ありがとうございました!#奈良クラブ 1-2 #ガイナーレ鳥取#naraclub #奈良一体 #奈良のために pic.twitter.com/8F1BBYMDpM
試合ハイライト(公式)
奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト。
試合展開
- 鳥取はJ3屈指の攻撃的なチーム
- 西田選手の先制点
- 最終盤での逆転負け
- 百田選手Jデビュー
ポイント① 鳥取はJ3屈指の攻撃的なチーム
鳥取はJ3で4番目に得点が多い。
1~3番は愛媛、富山、鹿児島という上位3チームであり
それに肉薄している鳥取も十分にJ3屈指の攻撃的なチームであることがわかるだろう。
この日の試合でも鳥取は、2列目からどんどん前に出てくる推進力があり
奈良のDFライン上にかなりの数の選手が並ぶ。
また、スタンダードにSBが高い位置を取ることで
奈良のWGは守備優先できっちりと下がるため押し込むこともできる。
一方で、奈良のカウンター時は鳥取側の選手が少なく
カウンターをうまく機能させることができるメリットもある。
この日の奈良は強固なブロックを組んで
鳥取の攻撃を防ぎつつ、うまく試合を運べていたように思う。
ポイント② 西田選手の先制点
相模原戦に続き、この日も役者は西田選手だった。
後半途中交代で出場すると、貴重な貴重な先制点を奪った。
ゴール前に4人入って、攻撃の厚みをかけ
山本選手のシュートがクロスバー直撃したセカンドボールを
頭で押し込んだのが西田選手。
山本選手のシュートから始まる一連のゴールに襲いかかるシーンは
「押し込む」という言葉がピッタリでとても気持ちが入っていたように思う。
昇格がかかる試合での先制ゴールで
ゴール裏に駆け出す西田選手を見てとても熱くなった。
ポイント③ 最終盤での逆転負け
先制した奈良クラブは、1点を守り切る戦いというよりも
追加点を奪って勝ち切るように動いていたと思う。
ホームというアドバンテージと
攻撃が機能していた状況を考えると
追加点を奪える可能性は十分あった。
実際にその後山本選手がゴールに迫ったシーンなど
あと一歩のところまでゴールが見えていた。
しかしながら、それがカウンターを招いてしまった。
このリスクは十分に承知の上での戦いだったため
失点したことは悔しいが追加点を狙うという判断は悪くなかったと思う。
この試合がリーグ戦のただの1試合ではなく
昇格がかかっている試合だったことで
チームもサポーターも気が昂っていたため
落ち着いた試合展開になりづらかった。
こういう試合をうまく運べるような試合巧者なチームは一握りだと思う。
そういうチームに成長するための良い経験となった。
ポイント④ 百田選手Jデビュー
来季の新加入が決定しており
さらに今年も特別指定選手として登録されている百田選手が
同点に追いつかれた直後に交代でJデビューを果たした。
そんな百田選手に、チャンスシーンは訪れた。
カウンターシチュエーションで奈良クラブが右サイドでボールを持つと
右サイドからのパスを受けるために角度をつけるため左サイドへ膨らみながら裏へボールを要求
少し焦りが出てオフサイドとなったがボールの引き出し方がとてもうまかった。
本人も動き出しはストロングポイントだとコメントしているため
その片鱗が見られただけですでに来季への期待が膨らんだワンシーンだった。
順位推移
今節の勝利で奈良クラブは7位に後退
そして昇格の可能性も潰えた。
(結果的に鹿児島が勝利したことで仮に奈良クラブが勝利していても昇格の可能性は無くなっていた。)
順位等のデータについてはこちらの記事でまとめているので、お時間あればぜひ。
まとめ
奈良クラブのJ3第37節、ガイナーレ鳥取との試合について振り返りを行った。
ホーム最終節、多くの観客が入り、先制点を奪いうまく試合を運んだが
最終盤に連続失点での敗戦。
奈良クラブの現在地、できたこと、できなかったことがわかる
悔しい敗戦だが学びの多い試合となった。
次節は開幕戦で敗戦した松本山雅
リベンジを果たし有終の美を飾ろう。
バモス!奈良クラブ!
奈良クラブの選手たちはこちらの記事で紹介しています。