【まだまだできるはず】奈良クラブ V.S. FC琉球(J3リーグ第28節)

第28節 奈良クラブ対FC琉球 振り返り

まだまだできるはず

J3リーグ第28節 2023年9月23日(土)@ロートフィールド奈良

FC琉球は監督交代直後で難しさがある中
試合はどこか不完全燃焼に感じる内容となった。

奈良クラブはまだまだできるはずと思いながら、試合を振り返りたいと思う。

起きた現象は1つでも、その捉え方は複数存在する。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、お楽しみいただけたら幸いです。

前節の振り返りはこちらから。

J3リーグ第27節「奈良クラブ vs ヴァンラーレ八戸」振り返り

スタメンおよびフォーメーション

第28節 奈良クラブ対FC琉球 スタメンおよびフォーメーション

奈良クラブ

奈良クラブのスタメンは前節から1人(寺村選手)変更。

FC琉球

琉球は前節から6人(柳選手、上原選手、平松選手、清武選手、ケルヴィン選手、阿部選手)が入れ替わっている。

  • GK:田口 潤人(No.26)
  • DF:柳 貴博(No.99)、上原 牧人(No.22)、牟田 雄祐(No.4)、福村 貴幸(No.2)
  • MF:中野 克哉(No.11)、富所 悠(No.10)、平松 昇(No.18)、清武 功暉(No.8)、ケルヴィン(No.34)
  • FW:阿部 拓馬(No.16)
  • 交代:寺阪 尚悟(No.37)、サダム スレイ(No.35)、金崎 夢生(No.44)、白井 陽斗(No.7)

試合結果

まず初めに、試合結果は

  0-1 の敗戦

となった。

試合ハイライト(公式)

奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト。

試合展開

要点
  1. 前半琉球のビルドに苦しむも後半は修正
  2. シュートに結びつかないチャンスシーン
  3. ゴールに向かうクロスからの失点

ポイント① 前半琉球のビルドに苦しむも後半は修正

琉球のビルドアップは、DF3枚とボランチ2枚の5人で構成される
前線の5人の選手のポジションはかなり流動的なので、
システム全体で言うと、3232/3241/3223 と表現しづらさがある。

一方で奈良の守備は442で、最前線は酒井選手、桑島選手の2枚で迎え撃つ
相手は3枚なので数的不利となり、上原選手、福村選手の位置から侵入されていた。

特に上原選手の持ち上がりには手を焼いていて
2分、22分、24分、31分、32分と侵入を許す展開となっていた。

上原選手はプレスに来た選手の矢印を折るドリブルが上手いため
遠い位置からスピードに乗ってプレスをかけるとうまくかわされてしまう。
逆に上原選手に対して、近い位置からスピードに乗らず重心も動かさず
どっちの方向にも移動できる姿勢でプレスをかければ
ドリブルでかわされにくくすることができる。

後半、奈良は442ブロックを4231ブロックに変更。
上原選手、福村選手に対して、浅川選手、金子選手が牽制できるようなシステムに変更となった。
さらに中央酒井選手が高い位置を取るため、牟田選手を経由してのサイドチェンジを制限し
GK田口選手を経由させることで、スライドの時間を稼ぐことにも成功している。

流石の修正力だった。

ポイント② シュートに結びつかないチャンスシーン

この日の公式シュートは3本、前半は0本。
綺麗に持ち運べるチャンスシーンもいくつかあったのだが
チャンスシーンがシュートに結びついていなかった。

加藤選手、寺村選手、生駒選手が高い位置を取って
サイドチェンジからクロスと言う展開は試合中で3,4回あった。
これは寄せて広げるという奈良クラブが狙った展開ができているし
琉球の442ブロックに対してかなり有効な配球である。

この日特に目を見張ったのは、前半36分のシーンで
 鈴木→桑島→中島→浅川→金子→酒井
とここまでほとんどがワンタッチで繋いだ連携。

琉球の442ラインを前後に揺さぶる綺麗な崩しで

  • 鈴木選手にケルヴィン選手が食いつく
  • ケルヴィン選手が埋めていたスペースで桑島選手が受ける
  • 桑島選手に対して平松選手がプレスに出る
  • 平松選手が埋めていたスペースに浅川選手が入る
  • 中島選手を経由して角度をつけて浅川選手へパス
  • さらに牟田選手と福村選手の中間ポジションで金子選手が受ける
  • 牟田選手が食いついた裏のスペースへ酒井選手が走り込みパスを受ける

と言う流れだった。

最終的にシュートには至らなかったが、
スペースの生み出し方、スペースに入り込むタイミング、が優れていた。

その他にもチャンスシーンはいくつかあり
奈良も決して悪くはなかったのだが、
ゴールに迫りきれず、奈良はまだまだできるはずだと感じる攻撃であった。

ポイント③ ゴールに向かうクロスからの失点

失点は78分。
ビルドアップ中にボールを失いクロスを上げられる。
斜めのランニングでゴール前に入ってきていた白井選手が
ボールにギリギリ触わる形で合わせてゴール。

DAZNの映像で見てると「触った、触った」と口が動いている(言ってる)ように見えるので
しっかりボールに触れていたものと思う。

ゴールに向かうクロスはGKに不自由な選択を迫る。
ボールの軌道を優先するのか、クロスにあわされるケースを想定するのか
守備側に難しい選択のためクロスを上げれば何かが起こる。
今回は、クロスのバウンドもまた難しさを上げた。

この失点は、決してアンラッキーな失点ではない。
GKの前で白井選手より先にどこかで触れるられるどうか
そこが失点を防ぐ鍵になったのかなと思う。

順位推移

奈良クラブ 第28節終了時点のチーム順位

今節の勝利で奈良クラブは7位を維持

J3 28節終了時点の勝ち点差

順位等のデータについてはこちらの記事でまとめているので、お時間あればぜひ。

2023年シーズンをデータで見る

まとめ

奈良クラブのJ3第28節、FC琉球との試合について振り返りを行った。

内容は、不完全燃焼さのある一戦で
奈良クラブはまだまだできるはずと強く感じた。

次も監督交代直後の宮崎との一戦。
今節の不完全燃焼感を吹き飛ばす勝利を期待している。

バモス!奈良クラブ!

奈良クラブ2023年シーズン振り返り記事まとめ

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つとむをつむ
奈良生まれ奈良育ちで県外就職した元奈良県民 奈良でサッカーをしていた当時 奈良にJリーグチームが出来るなんて思ってもいなかった 県外に出てしまったが 奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」を応援したい そんな思いで外からでもわかる奈良クラブと奈良の魅力を発信するブログを始めて今に至る。