目次
はじめに
J3リーグ第13節 2023年6月11日(日)@ミクニワールドスタジアム北九州
前節は、強敵鹿児島ユナイテッドFCとホームでスコアレスドローとなり
そろそろ勝利が欲しい中で迎えたアウェイでのギラヴァンツ北九州戦。
どのような試合となったか振り返っていきたい。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、おたのしみいただけたら幸いです。
スタメンおよびフォーメーション
奈良クラブ
奈良クラブのスタメンは前節から2人(加藤選手、寺村選手)が入れ替わっている。
加藤選手が出場停止明けでスタメン復帰となっている。
ギラヴァンツ北九州
北九州は、前節から2名(野瀬選手、中山選手)が入れ替わっている。
試合結果
まず初めに、試合結果は
○1-1での引き分け
となった。
【2023明治安田生命J3リーグ第13節】
— 奈良クラブ (@naraclub_info) June 11, 2023
⏰試合終了#奈良クラブ 1-1 #ギラヴァンツ北九州
今節も現地で、DAZNで応援をありがとうございました!
次節もアウェイの地での対戦となりますが、引き続き奈良クラブへの応援をよろしくお願いします。#naraclub #奈良一体 pic.twitter.com/3fQRtbQ1RV
またもや引き分けとなったが、奈良クラブはの順位は4位のまま維持。
試合ハイライト(公式)
奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト動画
試合展開
前半総括
前半立ち上がり、北九州の守備陣のマークの受け渡しが中途半端になっているところをついて、奈良クラブは左サイドから攻め込む。
山本選手が開いて嫁阪選手が中に入ったり、山本選手が下がって加藤選手が上がったり、と
山本選手を基点に相手の守備を混乱させていた。
一方でクロスのクリアミスから北九州にシュートを打たれるシーンがあり
その延長で相手にPA手前でFKを与える。ここは枠に飛ばなかったがPA近くのファウルは気にしたいところ。
前半20分台は、お互いにPA付近まで攻め込むが、シュートを放てない時間帯であった。
攻め込んでシュートを打てずに終わるのは、とてももったいなく感じる。
前半30分、左サイドで組み立てて、北九州を左サイドに集中させて
パス2本で、右サイドフリーの寺村選手へ渡し、寺村選手の精度の高いクロスから浅川選手のヘディング。
前半で一番のビッグチャンスだった。
寺村選手にフリーでボールを渡すとかなり高精度なクロスが上がる。
一方でこの試合も、相手左SB(坂本選手)が高い位置を取るので、浅川選手の守備位置が後ろに下げられる。(北九州は3バック気味でビルドアップしていた。)
浅川選手の攻撃参加回数を減らすという意味でも、奈良にとっては嫌なプレーをされている。
前半、酒井選手が右サイドに流れてクロスをあげるシーンが何度かあり
酒井選手は足元の技術がしっかりしてるので、クロスをあげきれるし
彼にとってもボールタッチの回数が増える方がリズムが作れて良いのではと感じた。
となると、右サイドの浅川選手と流れの中で入れ替わるという崩し方も見てみたくなった。
(今日は、酒井選手がクロスをあげる時に中に浅川選手が入れていなかった。)
後半総括
後半開始3分で、奈良クラブが先制する。
左サイド→右サイド→左サイドと左右にボールを動かした流れから嫁阪選手がゴール
ビルドアップ時に、可児選手が右SBに降りる、寺村選手が前に出る、浅川選手が内に入るという、ポジションチェンジが見られた。
右サイドのビルドアップは奈良クラブとしては課題なので、こういった変化は重要だと思う。
この流れで、右サイドで組み立てて、左へという流れでチャンスが作れていた。
後半15分くらいまでは奈良クラブの時間が続いたが、そこから25分までは北九州がボールを持って攻勢に出る。
DFラインや中盤の底でボールを持って、積極的にロングボールを前に送ってくる。
特に両SB裏のスペースを狙った配給が多かった。
奈良クラブは4バック、北九州のビルドアップ時は3バッグ気味に可変して、WGの押し出し大外を取られた感じ。
後半26分。失点。
なんでもないようなクリアボールのバウンドを読み違えてカウンターのような形になり個人技で決め切られた。(後半は向かい風だったのでボールが伸びたのかもしれない)
失点後は、北九州がよりペースを握ってきた。
攻撃の狙いは変わらない、両サイドにシンプルにロングボールを蹴る。
守備の開始位置も高くなり、アグレッシブにボールを取りにきた。
ここで、奈良クラブは両サイドの交代が入る。
浅川選手→西田選手、嫁阪選手→寺島選手の交代だ。
というのも、奈良クラブの守備陣系は両WGの運動量がかなり問われる。
逆サイドにボールがある時は、かなり内側まで絞るので、
ロングボールでのサイドチェンジを繰り返されると、スライドで一番辛いのはWGになる。
(ちなみに、フリアン監督が試合中大きい声で「スライド!」と常々叫んでいる。)
そこで疲労が溜まっていたであろう両WGの選手交代となったと思われる。
試合最終盤に入って、ようやく奈良クラブも攻め込む時間を作れたが
シュートまで持ち込めたのは、セットプレーと、片岡選手のミドルシュートくらいで、その他はシュートまで持ち込めなかった。
後半の戦いは、ゴールを決めるまでは奈良クラブペースだったが、
山脇選手と高昇辰選手が入ってから一気に北九州にペースを掴まれた。
より明確にロングボールを左右に送られて、それにうまく対処できなかった奈良クラブは、防戦一方だった。
後半の疲労が溜まってる時間に、守備でスライドを何回もさせられると流石に苦しい。
守備陣系を541や451などに可変する形も考えた方が良いかもしれない。
また、高昇辰選手は前線で泥臭いプレーをするので、奈良クラブのCB2人が苦しんでいた。
逆に言うとそれほどいい選手だと思う。
印象に残った選手
加藤選手
累積警告での出場停止明けでスタメンに戻ってきた加藤選手。
彼の良さは攻撃的(ドリブルの上手い)SBである点だが、
この日の加藤選手は、守備面がかなり素晴らしかった。
後半、北九州がロングボールを多用するようになり、
奈良クラブの両SBのポジションへロングボールが飛んでくるようになった。
両SBともにファーストディフェンスに当たることになるのだが
特に北九州は山脇選手のいる右サイドをストロングとして使ってきた。
そこに相対するのが奈良クラブの加藤選手。
後半途中から出場してきた山脇選手と何度も1対1で喰らいつき
守備面でこの日の奈良クラブを支えていたと思う。
フレッシュな選手相手に、左右に大きくスライドさせられながら守備をするのは
本当に大変なことなので、あんまり目立っていないかもしれないが貢献度は高かったと思う。
順位推移
3試合連続引き分けに終わったものの、またもや4位をキープ。
上位4チームは順位を維持する形となっている。
まとめ
奈良クラブのJ3第13節、ギラヴァンツ北九州との試合について振り返りを行った。
先制しながらも追いつかれてのドローで悔しい結果となった。
後半はかなり奈良クラブの弱点を浮き彫りになったと思うので、
ホームでのギラヴァンツ戦では弱点を克服して勝利することを期待している。
次節は上位対決3位の愛媛FCとのアウェイでの一戦。
そろそろ勝利が欲しい!
バモス!奈良クラブ!
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