【昇格への道を繋ぐ】奈良クラブ V.S. 鹿児島ユナイテッドFC(J3リーグ第34節)

第34節 奈良クラブ対鹿児島ユナイテッドFC 振り返り

昇格への道を繋ぐ

J3リーグ第34節 2023年11月5日(日)@白波スタジアム

負ければ昇格の可能性が消える2位鹿児島との直接対決。
先制される苦しい展開だったが、10番山本選手がチームを救うゴールを決める。
上位対決が続く中、前節の敗戦を引きづらずに堂々と戦った一戦を振り返る。

起きた現象は1つでも、その捉え方は複数存在する。
あくまで「1個人の感想と考察」という前提で、お楽しみいただけたら幸いです。

前節の振り返りはこちらから。

J3リーグ第33節「奈良クラブ vs 愛媛FC」振り返り

スタメンおよびフォーメーション

第34節 奈良クラブ対鹿児島ユナイテッドFC スタメンおよびフォーメーション

奈良クラブ

奈良クラブのスタメンは前節から3人(可児選手、桑島選手、嫁阪選手)が入れ替わっている。

  • GK:アルナウ (No.31)
  • DF:鈴木 大誠 (No.5)、加藤 徹也 (No.11)、生駒 稀生 (No.22)、小谷 祐喜 (No.23)
  • MF:桑島 良汰 (No.7)、中島 賢星 (No.14)、可児 壮隆 (No.17)、嫁阪 翔太 (No.39)
  • FW:酒井 達磨 (No.19)、浅川 隼人 (No.29)
  • 交代:寺島 はるひ (No.6)、金子 昌広 (No.9)、山本 宗太朗 (No.10)、西田 恵 (No.16)、國領 雄斗 (No.27)

奈良クラブの選手たちはこちらの記事で紹介しています。

2023年シーズン勝手に選手紹介

鹿児島ユナイテッドFC

鹿児島は前節から1人(広瀬選手)が入れ替わっている。 

  • GK:泉森 涼太 (No.1)
  • DF:広瀬 健太 (No.4)、野嶽 寛也 (No.14)、星 広太 (No.17)、戸根 一誓 (No.28)
  • MF:端戸 仁 (No.25)、山口 卓己 (No.27)、中原 秀人 (No.35)
  • FW:五領 淳樹 (No.11)、藤本 憲明 (No.24)、米澤 令衣 (No.36)
  • 交代:ウェズレイ (No.3)、福田 望久斗 (No.18)、山本 駿亮 (No.19)、鈴木 翔大 (No.34)、武 星弥 (No.46)

試合結果

まず初めに、試合結果は

  1-1 の引き分け

となった。

試合ハイライト(公式)

奈良クラブ公式がアップロードしているハイライト。

試合展開

要点
  1. 鹿児島の網の外で顔を上げながらボールを供給する奈良
  2. 中盤の枚数でセカンドボールの回収を増やす奈良
  3. 寄せて左サイドの攻撃を使う鹿児島
  4. 自分たちのミスからあわや失点が2回
  5. 國領選手Jデビュー

ポイント① 鹿児島の網の外で顔を上げながらボールを供給する奈良

この日の奈良は中島選手と可児選手が揃ってスタメンということで
素晴らしいパサーが中盤底にいる2枚看板の布陣。

一方で鹿児島の守備は基本的に35番の中原選手が前に出て442となるが
442ブロックのゾーンの外でボールを保持している分にはあまりプレスをかけない。

そうなると、奈良の選手は顔を上げて前を向ける上に
その時のボール保持者は、CBの2人と、中島選手、可児選手となる。

ということで、中島選手、可児選手を中心にパスを出し入れしながら
リズムよく攻撃ができていた。

中島選手がチームの主軸になった以降の奈良クラブで
中島選手の相方には、堀内選手や森田選手のような
どちらかと言うと守備的なアンカーが多かったため
可児選手との共存はどういう色になるのだろうかと楽しみにしていた。

結果として、少しプレーエリアが被るところもあったが
ボール供給の中心選手が2人いるため、左右、前後、で大きく展開した先でも
また組み立てが滞らずに進むと言うかなり良い効果が出ているように感じた。

この日の可児選手は久しぶりのスタメンということもあり
アグレッシブな守備から前へと運べていて素晴らしい活躍だった。

ポイント② 中盤の枚数でセカンドボールの回収を増やす奈良

ここ数試合、奈良クラブはハイラインの守備を徹底している。
その意識はとても高く、ロングボールが出ると素早くラインをあげるため
この日の試合でも、相手の前線選手よりも前にラインを整えセカンドボールに備える様子が映っていた。

鹿児島はロングボールをDFラインが弾き返した後のセカンドに対して
ボランチ2枚、もしくは、ボランチ1枚+SHの1枚の2枚で対処することが多く見受けられた。

一方で奈良クラブは中盤3枚もしくは、FWが下がるパターンもあるため
セカンドボールに備える選手の数が多い。
その結果、セカンドボールする確率が上がり、攻撃の回数を増やせた。

ハイラインのリスクは例えば28分のような裏に完全に抜け出されるシーンがあるのだが
ある程度リスクは承知の上で戦っているため、裏抜け上等といったところだろうか。

ただし、上位チームとの対戦や、上位カテゴリに行くと
こうしたワンチャンスを決め切るFWがウヨウヨいるため、
シュートコースの制限ができるところまでDFも戻りたいところ。

ポイント③ 寄せて左サイドの攻撃を使う鹿児島

前半の6分、33分、34分など
鹿児島は、寄せて広げる攻撃がチームとして共通認識になっているように思う。
特に右サイドで寄せた後に、顔が上がったら左サイドを見る、と言うルールがあるかもしれない。

鹿児島の左サイドには俊足の米澤選手がいるため、
スペースへの供給がストロングになる。

一方で奈良クラブの右SBは生駒選手で、
これまた俊足かつ対人守備のスキルが素晴らしい。
この2人のマッチアップはこの日の試合中何度かあったが
良いバトルを見せてもらえた。

ポイント④ 自分たちのミスからあわや失点が2回

この試合の反省点としては、
自分たちのミスからのあわや失点と言うシーンが2回ほどあった点。

どちらも結果として失点にはつながっていないが
失点していたら1-3での敗戦となっているため、
理想は高く完璧を目指して行きたいところ。

片方はシュートブロックに入った小谷選手
もう片方は完全にフリーでのシュートをセービングしたアルナウ選手に
全力の拍手をしたいと思う。

ポイント⑤ 國領選手Jデビュー

今シーズンここまで出場機会がなかった國領選手。
この日ベンチ入りで、出場機会を伺っていた。

後半89分にその時は訪れた。
可児選手に代わってのアンカー起用でJデビュー。
本人もこの日を待ち望んでいただろう。

フリアン監督も試合後のインタビューで國領選手に触れており
https://note.com/naraclub/n/n392ecf0718d4

監督して平等に出場機会を与えることができないという心境も吐露しながら
それでも日々のトレーニングはしっかり見ており、
今日のデビューは國領選手の努力の賜物という表現をされている。

今日の出場をきっかけにプレー時間を増やし
國領選手の更なる成長を見たい。

順位推移

奈良クラブ 第34節終了時点のチーム順位

今節の勝利で奈良クラブは8位に上昇
(引き分けの勝ち点1で2つ順位が上がるJ3は大混戦ですね)

順位等のデータについてはこちらの記事でまとめているので、お時間あればぜひ。

2023年シーズンをデータで見る

まとめ

奈良クラブのJ3第34節、鹿児島ユナイテッドFCとの試合について振り返りを行った。

愛媛戦の敗戦を引きづらず、鹿児島戦では自分たちのスタイルを見せつけ
PKで失点はしたものの、すぐに取り返してのドロー。

上位3連戦は富山との一戦を残すのみとなった。
昇格への道を繋ぐためにも、次は勝利を!

バモス!奈良クラブ!

奈良クラブ2023年シーズン振り返り記事まとめ

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ABOUT US
つとむをつむ
奈良生まれ奈良育ちで県外就職した元奈良県民 奈良でサッカーをしていた当時 奈良にJリーグチームが出来るなんて思ってもいなかった 県外に出てしまったが 奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」を応援したい そんな思いで外からでもわかる奈良クラブと奈良の魅力を発信するブログを始めて今に至る。